その中の1人/鳳4/8


実は私は鳳くんが好きだ。同じクラスで同じ部活で、いつみても彼はかっこいいと思う。でもそれは外見だけじゃなくて内面も。



誰にでも優しくて何に対してでも一生懸命で。



私はそれに惹かれたんだと思う。




(男子も今日は部活休みじゃないのかな。)



私は教室のドアを開ける。



鳳くんが驚いたようにこっちを向いた。



(目が少し赤いような。もしかして泣いてた!?わ、私早く出なくちゃ)



その時運悪く、教科書をばらまいてしまった。



「うわっ。」



私は急いで拾った。



「手伝うよ。」



そう言って鳳くんは一緒に拾ってくれた。



「ありがとう。」



お礼を言った際さりげなく鳳くんの顔を見て見るとやっぱり少しだけ目が赤かった。



(何があったか私にはわからない。けど好きな人が泣いているのも無視は出来ない。)



そう考えた私が出した結論は




- 74 -


[*前] | [次#]
ページ:




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -