氷帝学園七不思議2/10


校長「なんですと!?写真が盗まれた?」



職員「はい。校長室の歴代校長の写真のうち、石神井校長(現在の校長)の写真だけありません。」



校長「誰がやったんだ!」



職員「わかりません。防犯カメラを確かめてみたのですが、真っ黒で何も映っていないんです。」



校長「全くけしからん!」





女子生徒1「ねぇ、聞いた?校長の写真が盗まれたらしいよ。」



女子生徒2「校長の写真!?そんなの誰が欲しがるの?」



女子生徒1「いたずらよ、いたずら。欲しい訳ないじゃない。」



女子生徒2「そっか…」




この噂は全校生徒に広まっていた。




部活後の部室にて。



鳳「いたずらにしてはひどいよね。」



日「あの校長が恨まれるようなことをしたんじゃないか?」



鳳「さぁどうだろうね。…で日吉。君はさっきから何を考えてるの?」



日「えっ、何のことだ。」



鳳「ネクタイ締め忘れてるよ?」



日「!!…嫌な予感がするんだ。」



鳳「嫌な予感?」



ガチャ。



ミーティングを行っていた三年生が部室に帰ってきた。



鳳「宍戸さん、終わったんですか?」



宍「ああ。ちょっと長引いちまった。」



向「最後の方に校長の写真の話が出てよ。」



鳳・日「!!!?」



宍「写真まだ見つかってないらしいな。」



日「そうですね。報道委員長が喜んで記事を作ってましたよ。」



宍「まっそのうち見つかるだろ。」




皆、この事件は話のネタになるただのいたずらだと思っていた。





違った。これが事件の幕開けだった。




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