final/跡部2/10
ところでなぜ、私は跡部に呼ばれたのだろうか。
私と跡部の関係。ただのクラスメート。
1年の頃から同じクラスだから(あれだけクラス数があるのに3年間一緒って腐れ縁?)けっこう仲が良かったりする。
仲良くなったきっかけは跡部からだった。
―――――――――――
跡部は入学した時から女子に人気があった。
「跡部様〜。」
そんな声が跡部がいるところいるところ聞こえてきた。
私は別に跡部じたいが嫌いというわけではなかったけど、周りの野次馬が嫌で跡部には近寄らないようにしていた。
だから本当なら跡部と仲良くなれるわけがなかった。
「おい。」
ある日になぜか跡部に話しかけられた。
『はい?』
「ちょっと手伝え。」
『何をですか?』
「ついてこい。」
ついた先は職員室。
「失礼します。」
「おぉ跡部君。決まったのかね?」
「はい。咲原と体育祭実行委員をやります。」
は?
「そうか。よろしく頼むよ。跡部君、咲原さん。」
私は驚いて何も言えなかった。
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