君の為の嘘/宍戸8/9
「俺はその、お前のことが…」
『亮ちゃん?』
「………………………………好きだ。ずっとそばにいてほしい。」
『ぐずっ…えっぐ…』
「な、泣くなよ。」
『亮ちゃん、私も…ぐずっ。』
「無理すんな。泣きたい時は泣けばいい。」
『うわーん!』
米紅はしばらく泣いていた。
俺はただ背中をさすってやるだけだった。
『ありがとう、亮ちゃん。』
「大丈夫か?」
『うん。…ねぇ。』
「ん?」
『私、亮ちゃんのこと好きだから。』
米紅は笑った。いつもの笑顔で。
「ありがとよ、米紅。」
これから先もずっと一緒に―――――――
fin
→あとがき
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