君の為の嘘/宍戸3/9
放課後。
「帰るぜ。」
『うん。』
2人で帰るのは久しぶりだ。
昔はよく遊んでたのにな…
『今日ね、忍足くんが―――』
米紅は忍足と一緒のクラスだ。
「へぇ。忍足にしては珍しいな。」
『だよね。』
たわいない話をしながら家に帰った。
「ただいま。」
『おじゃまします。』
家に帰ると誰もいなかった。
『亮ちゃんママ出かけてるの?』
食卓を見ると¨買い物に行ってきます¨と置き手紙。
『ちょうど良かった…』
米紅が小さくつぶやいた。
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