君の為の嘘/宍戸2/9


5年前の俺と米紅の会話。



この会話のせいで俺は恋愛話が苦手になったんだっけな…



中学生か。俺たちももう大人になりかけている。



『亮ちゃん。』



ある日の登校中に米紅に話しかけられた。



「おはよう、米紅。」



『おはよ。…ねぇ、今日ちょっと話があるから帰り亮ちゃん家に行っていい?』



「今日?今日は部活ねぇし別にいいぜ。」



俺と米紅は幼なじみ。小さい頃からの仲良しだ。



親も知っている。時々、俺に何も言わずに家に来ていて何だと思ったら、母さんに会いに来たとか言っていたこともあった。



俺に聞いたということは俺に用があるってことだ。



『じゃあ一緒に帰ろうね。』



何だろうな、話って…






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