あんパンミルク/忍足4/7


「俺?いるんにはいるやけど。」



チョースクープ!こんなところに転がっていたとは…



「いるんだ。」



「聞きたい?」



「んー、出来れば?」



こういうひねくれた人から聞くときはあまり興味なさそうに答えると相手は教えてくれるんだ。



「じゃあヒントだけな。その1.その人に彼氏はいません。その2.そいつはめちゃめちゃ鈍感です。」



ふむふむ。私はネタ帳にメモる。



「その3.そいつはあんパンと牛乳の組み合わせを食べたことがあります。」



ふむふむ。



「えっ!」



「なんか、気がついたんか?」



「忍足くん私以外にあんパンと牛乳食べてる人見たの!?」



「………その4.そいつはバカでした。……さっきないって言うたやん。」



「ってことは………………どういうこと?」



「ここまで言ってもわからんの?」



なぜか忍足くんは私のおでこに手を持ってきてデコピンの準備。



「………すみません。私、だね?」



「よう出来ました。」



デコピンされずにすんだ。



「わかってたのになんで言わないん?」



「め、面と向かって言われると恥ずかしいじゃん……」



「そういうとこかわいいと思うで?」



余計に私の頬は赤くなった。





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