クリスマスプラン/日吉1/13
12月のとある日。
俺は部活を終えて部室で着替えていた。
「ねぇ、日吉。咲原さんとはクリスマスデートの約束したの?」
「なっ!鳳には関係ないだろ!」
咲原とは俺の彼女だ。
2ヶ月前に告白されてOKを出したあの日のことを今でも鮮明に覚えている。
「なんや約束してないん?そりゃ彼女が泣くで?」
「泣いたりしませんよ。」
「日吉、冷たすぎるぞ。なんなら俺たちがデートプランを考えてやろうか?」
そんな提案を向日さんがしてきた。
「いりませんよ。」
「よぉし、日吉のためにみんなでデートプラン考えてやろうぜ!」
俺の意見を無視して向日さんは話を続ける。
「1人1人考えて明日渡そうぜ。」
俺は何も言えず小さくため息をついた。
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