私と同じ/向日3/7
心理的なものって大きいんだなぁと思っていると後ろから笑い声がかすかに聞こえてくる。
誰かが俺のビビってるところを見て笑ってる?
そう思った俺は反射的にきっと侑士が用があるって嘘ついて見てるんだと考えてしまった。
振り向いて怒ろうとした俺は固まった。
空中に目が浮かんでいる。
目しかない。
「イッショニ…アソボ?」
小さな女の子みたいな声がした。
俺は必死で逃げた。
汗だくになるくらい。
玄関について少し立ち止まる。
後ろを振り向いても何もいない。
良かった…。
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