第二ボタンの謎〜氷帝編〜2/6


咲原は美術の勉強をするため氷帝学園高等部には上がらない。違う学校に通うことになっている。



自分が決めたことだからしょうがないと思うがやっぱり友達と別れるのはつらい。



そんな日に寝ているジローを見てちょっと笑えてきた。最後までいつもと変わらないなぁと。



「こんなところにいたのか。」



2年の時同じクラスだった向日がきた。



明るく話しやすい人の一人だった。3年になっても時々クラスに遊びにきていた。



「がっくん!ジロー起きてくれないんだよ〜」



「こいつらしいといえばこいつらしいけど、お前はそれじゃ嫌なんだろ?」



「うん」



「じゃあ…おーいジロー!今日は卒業式なんだぞ。こいつともお別れだ」



「そうだった!」



飛び起きるジロー。



「忘れないでよ〜」



他の人から"お別れ"の言葉を聞くとちょっと悲しくなってきた。




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