忍び隊V 第2話3/4


家に帰って。



詩織ちゃんに家の場所を聞くのを忘れたなぁなんて考えて玄関に入ると見慣れない靴がありました。



『ただいま。』



私がそう言うとトタトタと通路を走る音がして―――――――――――詩織ちゃんが出てきました。



詩「おかえりー!」



『来てたんですね。』



詩「まだ返事もらってないもん。」



『そのことですが、危険なのでやめておいたほうが』



詩「そんなことないよ。ただ一緒に訓練させて欲しいんだ。」



『訓練?』



詩「忍者の訓練。一緒に仕事しようとかは思ってないの。」



『でもすごく大変ですよ?私は慣れてますけど…』



詩「大丈夫!訓練って週に一度、裏テニス部全員でやってるんでしょ?」



『それをどこで聞いたんですか?』



詩「おばさまから聞いたの。忍ちゃん、帰ってくるの遅かったから。」



いったいお母さんは何を考えているんだか…



詩「明日やるんだよね?ねっ、お願い!」



『じゃあ見学だけで…』



詩織ちゃんの勢いに負け、訓練の見学を許可することにしました。



詩「ありがとう、忍ちゃん!」




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