忍び隊U 第1話2/7


朝のHRが過ぎ、一時間目のことです。




先生「えーっとこの公式を利用して…」



数学の授業のときでした。ふと鋭い視線を感じたのです。



(今のは何でしょう?)



2つ机を挟んで同じ横列の精市さんのほうを見ると精市さんもこちらを見ていました。以下読唇術での会話です。



(『何か感じましたよね?』)



(幸「あぁ、とても鋭い視線だった。」)



(『教室の中ではないはずです。』)



(幸「たぶん学校の外からだ。」)



(『そう考えるとここから距離がだいぶあるわけですから、そうとう強い視線です。』)



そこまで会話すると黒板に文字を書いていた先生が生徒のほう向きました。



先生「この問題を…入山解いてみろ。」



『え、あ、はい。』



いきなり指されて少し驚きつつ私は前に出て黒板に答えを書きました。



先生「よし、完璧だ。戻っていいぞ。」



私は精市さんをチラッと見てから席につきました。その際‘定例会’と読唇術で伝えました。精市さんはうなずきました。







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