忍び隊W 第5話2/4


『はい。』



ブ「うわぁぁぁ!!!」



何故か裏ブン太さんは飴を見るなり悲鳴を上げて後ずさりしました。



しかし、ここは部室の前。後ずさって部室のドアに頭をぶつけました。



『えっえっ?』



ブ「俺に甘いものを見せるなぁぁぁ!」



私はわけがわからずポカンととしてしまいました。



赤「忍さん、それしまってください。」



1人だけ冷静な裏赤也さんは私の飴を指差して言いました。



『?』



裏赤也さんの言うとおり飴をしまうと裏ブン太さんは深呼吸をしました。



ブ「な、何すんだよ、忍!」



赤「忍さん、丸井先輩に甘いもの見せちゃダメですよ。」



『なんでです?』



赤「こっちの丸井先輩は甘いもの恐怖症なんです。」



『甘いもの恐怖症、ですか?』



赤「小さい頃にお菓子を食べたら大変なことになって、入院して以来甘いものがダメになったらしいですよ。」



『大変なことって?』



赤「本人曰わく、言うのも恐ろしいとか。」



ブ「スーハースーハー…」



『えと、ごめん、ブン太。』



ブ「ったく…それにしてもお前演技が上手くなったな。」



『演技?』



ブ「いつも白々しい演技で俺に甘いもの見せようとす―」



ゴッ!



いきなり部室のドアが開き裏ブン太さんの頭にぶつかりました。



裏ブン太さんはあまりの痛みのせいか、頭をおさえて黙りました。



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