忍び隊V 第5話3/9


幸「…何でそう思うのかな?」



詩「教室では気づかなかったけど、忍ちゃん家に行った時何か雰囲気が違うなって思ったんだ。私、小さい頃からいろんな人の顔色を読めって言われてたから自然とわかるんだよね。」



幸「なるほどね。」



詩「私は精市くんが私の騎士なんだと思った。いや、精市くんは私の命の恩人だと思う。でも運命の王子様ではないんだね。」



詩織は苦笑する。



詩「昨日はごめん。みんなの前であんなこと言っちゃって。運命の王子様じゃない、ただ私の一目惚れなんだ。好きですって言っても答えはわかってるけど…」



幸「…うん、ごめん。気持ちだけは受け取っておくから。」



詩「ありがとう。これで諦めがつくよ。で、忍ちゃんのことは?」



幸「俺も自分自身わからない。でも忍のこと助けてやりたいと思ってる。」



詩「ふーん。そんなんじゃ忍ちゃん泣いちゃうよ?」



幸「えっ?」



幸村が何でと聞こうとした時、遠くのほうで声がした。




詩「今、声したよね?」



幸「あぁ。俺たちはここだ!」



幸村が答えると、いたぞ!という声が聞こえてバタバタと足音が近づいてきた。



切「幸村部長ー!」



幸「こっちだ。」



最初に見えたのは切原だった。



切「見つけました!」



なんとか再会を果たせた。




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