忍び隊V 第4話5/6
『弦一郎さん、何があったんですか!?』
真「俺が振り向いた時は崖から落ちていくところだった…」
『!?何で助けなかったんですか!精市さん、詩織ちゃ――』
私は崖を降りようとしましたが、蓮二さんに止められました。
柳「この崖はどれくらい落ちるかわからない。危険だ。」
『そんな、2人をほっとけっていうんですか!?』
柳「落ち着け忍。とりあえず精市たちを呼んでみろ。」
『精市さーん、詩織ちゃーん!』
丸「幸村クーン、園田ー!」
返事は聞こえませんでした。
柳「聞こえてないということはそうとう落ちたな。忍、来た道を戻ろう。」
『でもどこに落ちたかわからなくなっちゃいますよ。』
柳「方位磁針を持っているから大丈夫だ。」
『…これはリーダーである私のミスです。もっと気を使っていれば…だから私1人で探しに行って来ます。皆さんは先に行っててください。』
ジャ「お前のせいじゃねぇよ。それに俺たちも幸村たちが心配だ。一緒に探しに行くぜ。」
『でもそれでは幻のひまわりを取りに行くのが遅くなります。』
柳生「そんなの気にしませんよ。」
『でも…』
仁「これ以上言い合いをしていると何もできん。俺に案がある。探すのは人数が多いほうがいい。2人だけ幻のひまわりを取りに行くってのはどうだ?」
切「2人ッスか?」
仁「あぁ。それに幸村たちはケガをしてる可能性が高い。見つかったとしてまた登ることはできんじゃろ。ミッションがクリア出来ないと帰れない。双方から考えてこれが一番だ。」
真「俺もそう思う。」
丸「じゃあその2人って誰だよ?」
真「丸井、ジャッカル、行ってこい。一番この山の地形に詳しいからな。」
ジャ「わかった。俺たちも花を取り次第捜索に加わるからな。」
私たちは分かれて行動を始めました。
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