忍び隊V 第4話2/6


柳「今日はいつもより少し風が強いな。」



真「そうみたいだな。」



ジャ「なぁ、柳。その金のひまわりってどこにあるんだ。」



柳「この山の頂上だ。」



丸「頂上まで登るのかよ…」



幸「ちょっと待って。」



一番後ろにいる精市さんが私たちを止めました。



幸「園田さんが。」



精市さんの前にいる詩織ちゃんは呼吸が乱れ、話す余裕がないようでした。



『少し休みましょう。大丈夫ですか、詩織ちゃん。』



こくっと縦に頷いて近くにある木に寄りかかりました。



柳生「この山はあまり登るのに適していないですからね。」



風吹山は登るような道がなく、普通なら登らない山です。



詩「はぁはぁ…頂上までってどれくらいあるの?」



柳「ここはまだ7分の1くらいだ。」



これには理由がありました。



私たちは忍者なので多少無理やりな、登り方をしても大丈夫なのです。



しかし詩織ちゃんは普通の子です。



ついてこれるわけがないので一歩一歩登るしかありません。




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