No.3タイトル未定冒頭


「今日はいい天気だね、まりちゃん。」

少女は話しかけた。

「そうね、昨日は濡れて帰ったもんね。」

少女は一方的にしゃべっていた。

「えっ?明日も雨降るの?」

少女の周りには誰もいない。

「嫌だね。」

1人で話し続けている。

それを見ていた人は気味悪そうに、少女を避けて行った。

少女の隣りにはクマのぬいぐるみが1つ。


中略


「君も1人なの?」

少女はボールに話しかけていた。

木の下にテニスボールが1つ、落ちていた。

「私もね、まりちゃんがいなくなって1人になっちゃったの。」

少女はボールを手に取り、自分の顔の前に持ってくる。

「えっと?…メアリーちゃん?私は#name2#だよ。」

先ほどまで泣いていた少女は笑顔で話していた。

「ボールボールっと…ったく、面倒だな。」

1人の少年が近づいてきた。

「こっちに飛んでいった気がすんだけど。」

「まりちゃんはね、クマさんなんだよ。私の一番のお友達なの。」

少年はボールに話しかけている少女を見つけた。

「なぁそのボール、テニス部のなんだけど。」

「…男の子が迎えに来たよ。でもメアリーちゃんが行っちゃったら、また私1人になっちゃう。」

「あの、早く返せよ。練習できないんだけど。」

「お友達が痛い思いするのは嫌だなぁ。ね、私と一緒にまりちゃん見つけよう?」

(なんか危ない人?人の話聞かないし。いったん先輩に相談するか。)

少年は少女とボールをおいて、その場を離れた。

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