フリノノ
「じゃあフリーセルくん、カイトの所行こっか」何の気なしに彼女が僕の手を掴みにこりと笑う。空いたもう片方の手で同じ様に、だけど彼女とは全く逆の動機で彼女の手首を掴み引き寄せる。すぐ目の前に大きく見開いた彼女の瞳がある。驚いた表情をよそにそっと長い睫に触れるだけの口付けを落とした。(切なすぎるそれはキスと呼べるの)

ソウタマ
まだ冷たいそれにそっと口付けをする。ひんやりとした感覚が心地良い。「…好きです、ソウジ先輩。」自分でも聞き取れないような小さな声で何度こうして囁いただろうか。彼が差し入れとして持ってくる真っ赤な紙パックに。(幾度言ったって伝わらなければ意味が無いのだけれど)





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