間の話

それから私は、沖田さん、斎藤さん、平助さん、山崎さん、千鶴ちゃん、井上さん、島田さんとも再会を果たした。驚いたのは、以前一度しか会ったことのない風間千景さんも、この学校に通っていることだった。

再会して、泣いて笑って。
やっぱり私は、彼等のことが大好きなのだと実感した。


それから数年が経ち、生徒である沖田さん、斎藤さん、平助さん、山崎さん、千鶴ちゃん、そして龍が、次々に薄桜学園を卒業して行った。その間でも、私は彼等に教えてもらいながら勉強を続け、無事中学卒業認定試験を合格することが出来た。正直ギリギリだったけど。


そのまた数年が経ち、新任教師として、千鶴ちゃんが薄桜学園に戻ってきた。頑張っている彼女を見ていると、私も頑張らなきゃ、と思えた。ちゃんと高校卒業認定試験を合格しなきゃ、と。
余談だけど、千鶴ちゃんは土方さんのことが好きらしい。本人から直接聞いたわけではないが、彼女の言動を見てすぐに気づいた。


そして、そのまた数年が経ち、高校卒業認定試験も合格することができた。
長い月日だった。嫌になってしまうことも、諦めかけてしまうこともあった。だけど、近藤さん達が、……貴志が、私を支えてくれた。


私がちゃんと一人でも生きていけるようになったら、その時は……。
貴志の居る場所に、行きたい。


×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -