すきすき大好きっ!




「あたしの隣の彼は、太陽の光でキラキラと輝いていた。いや、正直言うと太陽の光のせいで輝いてたんじゃなくて、彼自身が輝いてたのかもしんない。それもそのはず、思わず触ってみたくなるようなサラサラな黒髪。綺麗に整えられた眉毛、黒縁メガネの下にはパッチリ二重の大きな瞳。長い睫毛なんか女の子も顔負け!! スッと通って高い鼻は絶妙なバランスで顔に存在し、薄い唇の赤は陶器のような透明感をもった肌にとても映えている。そんな彼の名は……」


「なあ、激しくうぜえ」


「ちっがーう!! 海藤!!あたしは海藤ヒロキって続けたかったのよ!!」


「黙れ」


「ああ、でもそんなあたしを蔑む海藤の声も好きよ」


「死ね」


「照れないでよーぅ。わかってる!! 海藤があたしを好きなことくらい」


「どうやったらそんな羨ましくないプラス思考にいける」


「やっだー!! 誉めないでよ、照れるー」


「なあ、いい加減黙れよ」


「ね、海藤素直になって」


「俺はいつだって素直だ。嘘をついたことはない」


「んもう。海藤ったら、そんなにあたしが好きか」


「おい、てめえ!! どうやってそんな考えてになりやがる!!」


「やだっ。そんな熱い視線で見つめないでっ」


「むしろ焼き殺してやろうか」


「あたしと海藤って、超お似合いだと思うの」


「俺は激しく似合わないと思うが」


「そんなあたしと、あたしの彼氏海藤の物語でした」


「てめえ!! いろいろツッコむところはあるが、とりあえず俺がてめえの彼氏ではないのは確かだ」


「カルシウム足りないの」


「足りてるわっ!!」


「そして次回、海藤とあたしのラブラブデート編へ続く」



スパイシーな彼とハニーな私




(次回ってなんだよ!! 残念ながら次回はねえよ!!)
(ああ、どんな服着てこうかなっ)
(てめえ!!)






back

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -