かまって欲しい


「なぁ坊ー」

「勉強しろ」

「坊ー」

「宿題やれや」

「好きですー」

「すぐ俺に頼らんでちょっとは自分で考えろや」

「いや坊別に俺宿題訊いてないですよ?」

勉強に集中しすぎて俺の声が聞こえてないらしいですわ。

無防備な横顔も好きですけどね?やっぱりかまってもらえないというのはこう、寂しいものがありますよ?

「坊ー」

「……」

これ以上反応が見られないので、志摩廉造セカンドステップへ進みます!きりっ!なんてな。

「坊、愛してます」

坊にちゅっとキスをする。

しかし動じない坊。

不服に思いつつも坊の方を伺うと

「アホ!」

ごちっ、と本気の拳骨を入れられた。

「坊〜!」

「泣くなや鬱陶しい!」

そう顔をしかめた坊は、後でかまってやるからと言い残し、また勉強に戻っていった。