「そういえばさぁ、何で目玉焼きは目玉焼きなんだろうね。」
君が焼いてくれた目玉焼きを前につぶやく。
「は?」
またろくでもない事言い出したとか思われてる。ひどいなぁ。
「だってさぁ、眼球を焼く、だよ?じっくりと。」
俺がそういうと君は吐きそうな顔をする。
「目玉焼き前にしてよく言えんな」
目玉焼きを前にしたから疑問に思ったんだよ。
「というか目玉の部位なんてそうそう食べれたもんじゃないだろう」
「そうかもね」
「かもってお前」
「ゲテモノ、って言葉もあるでしょ?意外においしいのかもしれない」
でも君のその目玉はそのままでも充分綺麗で美味しそうで。
今すぐ舐めて食べちゃいたいくらいに。
「じろじろ見るな早く食べろ。私は仕事がある。」
照れ隠し。あぁ相変わらず綺麗な瞳だ。本当に、美味しそう。