明日は狡く もっと上手く

僕は基本的にはうそつきだけれど彼女はなんだかんだ、素直で優しいので僕の嘘に付き合ってくれるのだ

ちょろいな。そう僕は思う。彼女の目を見てそれからそっと目を伏せて、そして手を握れば。困ったように顔をしかめてしょうがないなと頷く、君。
彼女の手はまるで子供みたいに暖かくて僕は毎夜それに甘えている。

「ねぇ君から見れば僕は嘘つきで不誠実な卑怯者だと思うけれどね、いつかもっと君と親密になりたいと思うんだよ」

冗談ばかり。と彼女は言った

明日は狡く もっと上手く




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