精液で錆び付いた愛情

最初は魔力のためだと自分に言い聞かせその行為に耐えてきたのに、今ではもう何も思うことは無い。

「しん、ぷ、」

最近は急に優しくなったその男(もっともその優しさはまるで愛玩動物に向けるそれに見える)の元から俺は抜け出せないでいる、

(俺は誰を憎んでいた、誰を助けようとしていた)

もう少しで思い出せるというそのとき神父が俺の手を強く引いた。

……あぁ、時臣の方が優しかったな

精液で錆び付いた愛情



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