回らない首

セルティが家に帰ると黄色の薔薇が活けられていた。

『どうしたんだ、これ?』

「門田君がね、お得意様からもらったけど男一人には持て余すからって届けてくれたんだよ。セルティには赤い薔薇の方が似合うと思ったんだけど、それはいつか俺が贈ればいいかなって。勿論指輪も一緒に!」

だから今からセルティのリングサイズ知りたいなぁセルティ手を貸してくれないかい勿論左手を!と新羅は手を差し出した。

何を恥ずかしい真似を、と影を伸ばしかけふと思いとどまる。

ヘルメットを花瓶の横に置き、左手を新羅の手に乗せた。

回らない首



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