延長線上で交わるように

彼の交友関係をずっとずっとたどっていくと、私にたどり着くだろう。
彼の友達の友達の……、と運よく手順を踏めればだけど。
もしかしたら彼の行動パターンからも、私という人間を導き出せたりして。

(いや、無理か)
彼と私は一切の接触をしていない。だから偶然の産物できっと片付けられてしまうだろう。
けれどまぁかまわないのだ。ごとり、と私の横に落ちている物言わぬ彼をどうにかできさえすれば。

延長線上で交わるように




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