追い掛けたい景色がある
「追いかけたい景色があるんだ、」
そう彼はきらきらと目を輝かせながら言った。ぎゅ、と彼の手に力がこもったのを私は見た。
私にバレーはわからないけれど、でも応援しているよ、というと彼は心の底からうれしそうな笑顔になった。
「ありがとう!」
「……よくもまぁそんな嬉しそうな顔できるよね」
私の皮肉っぽいしゃべり方はいつものことなので彼はとくに気にしない。
彼はきょとん、として言った
「だって、好きな人にそう言われたら嬉しくない?」
追い掛けたい景色がある
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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
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