積み木崩しのように

ちょん、とつつくとばらばらと崩れていきそうだ。

彼女が今にも泣きそうな顔をしていた。

「あ、黄瀬くん、あの、」

彼女は自分の姿を見て泣き止もうとした。

「無理はしないでくださいっス」

俺は彼女の目をまっすぐ見る。

彼女の表情がまた崩れた。

「大丈夫っス。俺の前でなら。」

俺は、俺は君のことが好きなんだから、君が嫌がることなんてするはずもない

積み木崩しのように



[目次]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -