寄生させてほしい


「ね、雁夜くん貴方相変わらず誰かのためだけに生きているのね。いえ、誰かというのは少々抽象的だったかしら。相変わらず葵ちゃんとそれに関連する物の為に生きているのね。雁夜くん、そこに貴方の意思はあるの?見返りを要求する以外の何かが。

いえ、無償で相手に尽くすことこそ尊いと言っているわけじゃあないの。

でも、ありえない見返りを要求する雁夜くんが少しだけかわいそうに見えたの。

でね、私から提案なんだけれど雁夜くん。」

私に依存してよ!と彼女は狐のように笑った。

寄生させてほしい



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