どうしようもない
どうしようもない。そう彼は言う。
私はそれに反論しようととりあえず口を開く。だがしかし、主語述語が出揃ったちゃんとした文がひとつも出てこないのだ。
汗が頬を伝う。彼の目がこんなに冷たいのを私は見たことがない
「ね、待って、ねぇ」
彼は何も言わずに席を立った。飲みかけのコーヒーと私だけをそこに残して。
どうしようもない
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