あなたの影にはなりたくない

バスケでは無いにしろ、彼女も確実に日の当たる側の人間だ。少なくとも僕とは違う。

いえ別にだからと言ってそこに僻みなどの感情はありません。どうして好きな人にそんな感情が抱けるのでしょうか。

そうです僕は彼女が好きなのです。そして彼女とバスケは関係ない。

「だから僕はあなたの影にはなりたくない。あなたの隣を歩いていたい」

彼女は少しだけ目を見開いて、そして笑ったのです。

「私もあなたに、影になんかなってほしくないわ」

あなたの影にはなりたくない



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テーマ「人外ファンタジー」
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