好きすぎるんですが
「真ちゃん!」
高尾は今日も同じ部活の緑間と楽しそうにだべっている。
やっぱり男同士の方が一緒にいて気が楽なんだろうなぁと思う。
緑間君がうんざりした顔で高尾の話を聞いている。と、緑間がこちらを見そうになった。慌てて視線をそらす。
「またあの子真ちゃん見てるー」
いやお前を見ていたぞどう考えても。そう緑間は思うが言わない。
「お前の目は節穴なのだよ」
「いや俺超目えいいじゃん知ってるでしょ真ちゃん」
「そういうことではないのだよ」
高尾は緑間の台詞を半ば聞いていない。恋をすると人はここまで腑抜けるのか。そう緑間は思う。
仮に恋をしたにしてもああも腑抜けにはなるまい。そう緑間は決意した。
好きすぎるんですが
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