もどかしい視線
じい、と彼が私を見つめ続けているのだから、私はふと目をそらしてしまう。
「なんでそらしちゃうんスかー」
もー、と唇を尖らす黄瀬の唇をきゅっとひねる。できるなら首をきゅっとひねりたかった。
「痛い!」
何するんスか暴力は笠松サンだけで充分間にあってるッスむしろそこで受けたストレスを癒してほしいくらいッス!
「やかましい」
黄瀬の言葉を遮って私は叫ぶ
「何か言いたいことがあるなら言いなさいよ心臓に悪い」
「好きッス可愛いッス!」
「やっぱ黙れ心臓に悪い」
もどかしい視線
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テーマ「人外ファンタジー」
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