「寝過ごした!」
布団で寝たのが久しぶりで、つい寝坊してしまった。
リビングの方へ行くと冷めた目玉焼きとトースト。あとメモ。
「…………ノボリさんだ…………」
本当に何から何まで申し訳ない。美味しい。
正直一宿一飯の恩どころじゃなくなりつつある。どうやって彼らに還元しようか。
「とりあえず、ワルビアルたちにご飯あげなきゃ……」
ポケモンにご飯あげてから考えよう。
私の手持ちはワルビアル、ジャローダ、ゴルーグ、ウルガモス、デンチュラ、バイバニラ。
一番頼りになるのはワルビアルとジャローダである。まぁどうでもいい情報だ。
「ねぇワルビアル。これから私どうしよう」
ワルビアルは私をじっと見て一声鳴いた。何故か不満げに。
「さて、食べ終わったらギアステーション行くか。」
とりあえずノボリさんにはお礼を言っておかなければ。
それにまた今日もできれば挑戦したい。
負けたままでは悔しい。それに、あの二人とのバトルは楽しかった。
二人もそう思っていてくれればいいけれど。
「あぁでもマルチトレイン、一人じゃ挑戦できないんだっけ」
友達がライモン近辺にいるわけでもなく。居たらこんなにノボリさんに迷惑をかけていない。
どうにかしてお礼をせねば、と思いつつ私はギアステーションに向かった。