ゆるく湯気の立つミルクティーとからんと氷が鳴るアイスティー


「久しぶりね」

互いの話が積もり積もったタイミングで、カミツレからお茶や食事の誘いがある(無論彼女の方が忙しいのでそちらにあわせている為に少しぐらいは予定が変動するのだが)

今日はカフェである。本当は二人ともテラス席が好きなのだが、さすがにカミツレが割る目立ちして落ち着けない。

「まぁ、この仕事的にそれは喜ばしいことなんだけれど」

そう優雅に紅茶をすするカミツレはとても絵になって可愛い。

「で、ミスターノボリとミスタークダリは元気?」

「変わりないよ。あぁでも最近、強い挑戦者が来て、しかも就職してくれたとかでノボリの機嫌がとくにいい」

まぁクダリから聞いた話だけれど。

その挑戦者って女の子?とカミツレ。そうだと答えると彼女はまるでチョロネコのように笑った。

「近いうちまたギアステーションでイベントがあるのよ。」

「それはまた、いいタイミングで」

顔を見合わせ、笑いあった。

「そういえば、アケビはいい人いるの?」

あの職場、むかつくほどにイケメン揃いじゃない。特にほらクダリとかどうなのよ、とカミツレ。

「私にとっても向こうにとっても今更そんな選択肢はないわよ」

どうかしら、とカミツレは笑った。