Story
「メ、フィ、ス、トぉ?」
一文字一文字区切られた低い声。彼が帰ってきたのだ。
お帰りなさい☆と愛をこめてそう言うと彼は思い切り顔をしかめた。
「お前本当に、いい加減にな、『今回のはちょろい任務だから楽勝でしょう』っつー冗談
やめろよ」
「あのアホみたいな軽装備であの困難な任務を成功させてしまうなんてさすが私の獅郎です!」
「話を好きなほうに持ってくな。後別にお前のじゃねぇ」
「あら釣れないですねぇ」
彼に抱きつく。
「そんくらいで釣られるか、ばぁか」
お前のたくらんでることくらいバレバレなんだよ。と彼は言う。
ついでに肩を掴んでひっぺがされる。
「ちげぇよ、お前の話はどうでもいいんだよ、軽装備詐欺やめろよ」
「嫌ですよ。」
私が即答すると案の定彼の表情は険しくなる。
「だって軽装備詐欺のおかげで貴方、私に一番に会いにくるでしょう?」
彼の手から力が抜けるのが分かる。
「貴方の一番が私ではなくあの双子である事はもう受け入れたんで。」
なので私は他のところで一番をちまちまもらっていきます。
そう言ってやると彼は私の頭にぽんと手を置いてこの悪魔がと呟いた。
その手に私は口付けて
「何を当たり前のこと言ってるんですか」
と答えた。
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リンゴさまリク/らぶらぶ藤メフィ
らぶ……ら……ぶ……(フェードアウト)
王道ネタ(?)でいちゃいちゃしてるのかどうか……
書いてる本人はすごく楽しかったですリクありがとうございました!
返品/持ち帰りはリンゴさまのみ可ですん!