Story
上下逆転


「安田せんせぇー」


「なんだ」


「さっきそのコーヒーに宮村たちが石灰入れてました」


「ぶほっ!」


反射的にコーヒーを噴出す安田。


「汚っ!安田汚っ!」


入れてる訳ないじゃないですかぁ色で分かるでしょそもそも。シャレになんねぇんだもんそれ。ですよねぇ。そんな生徒教師間の会話(に見えない)


それを切り上げ質問を投げかける。


「安田は貧乳派だよね?」


「敬えよ……」


「安田せんせぇは貧乳派でございますよね?」


「わざとだろお前……」


「安田に対する扱いなんて皆こんなもんじゃないの?」


「否定できない」


「否定しろよ……ネタ振ったこっちが悲しいよ。
ところで安田は女子高生(劣情の対象)は自分より背高い方がいい派?小さい方がいい派?」


「括弧の中なんだそれおい。……まぁあんま背ぇ高いのもな……」


「へーぇふーん」


「変態を見る目やめろ!そこまで変な事言ってないよな俺!」


「寺島せんせー」


あさっての方向に呼びかける。


「やめてくださいお願いします」


お前なんなの俺の事嫌いなの……?とぶつぶつ呟き始めた安田。


「違いますよ先生」


「じゃあなんなんだよ?」


「むしろ大好きですよ」


そう言ってにっこり笑った顔に安田はフリーズした。





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