Story
「まったく、あなたは使い魔の癖に本当に可愛げがない!」
そうやれやれと、まんざらいやでもなさそうに首を振る背の高い男。
その男と背中合わせに立っているのは、それより幾分か背の低い、アルビノの青年。
「るせぇ、禿げろ阿呆」
「阿呆!阿呆と来た!まったく主人に対してなんたる言い草です?あなたを人型になれるようにしたのは私に対して罵倒させる為ではありませんよ?」
「そのぐだぐだ回る口を閉じろ」
ぴしゃりと使い魔にやっつけられる主人。しかし別に不快でもなさそうににやりと笑
う。
「まったくそんなあなたは後でたっぷり仕置きしなければなりませんね、獅郎。」
「やれるもんならやってみろ」
使い魔の青年は、加えていた煙草を地面に押しつぶし、ぐっと前の有象無象にひしめく
異形を見据える。
「さて、誰から灰になりたい?」
そうにやりと主人に似た笑顔を浮かべた青年は、白銀のたてがみをなびかせた獅子へと姿を変え、異形の群れに飛び込んでいった。
それを見ている主人は満足気な笑みを浮かべる。
「ああ、やはり私の獅郎が一番美しい!」
------------------------------某所で藤本使い魔パロやら藤本アルビノパロやら見て滾って
自分で書いてみたくなってハロウィンにここぞとばかり詰め込んだらこうなりました。
ちなみに現在地は戦場なうです。メフィストもたまには暴れたいようです。
あとかなり厨二臭いですね。使い魔ネタはしょうがないのか……
ううむもっとHOMO臭がするものを書きたかったです