Story
「せぇーんぱぁーい!」
「甘いな志摩弟!」
どさくさにまぎれて抱きつこうとしたら華麗に身をかわされました。
この先輩は金兄の同期(あくまでも同期。ここめっちゃ重要)で、塾で上級生を教えてるらしい。
結構優秀な人らしいんやけど、それに加えすごく可愛いんで、まぁ悪い虫はたくさん付
きますわ。俺?断じて違いますよ!
「先輩結婚してください」
「お前が塾卒業して称号二つ以上取ったら考えてやろう」
「ひっど!」
こうやってこの人はいつものらくら俺の求愛をかわすんや。まったくひどいお人やなぁ。
「称号なら先輩がくださいよぉー」
そういえば俺が名前で呼べない女の子は先輩くらいやなぁ(初対面のとき名前で呼んでしばかれたのはいい思い出や)
「どういう意味よ、」
「恋人っていう称号、ください」
「…………」
「…………」
え、ちょっと待ってくださいよ反応もらえないと俺単なる痛い子なんですけどちょっと先輩なんか反応くださいよ振ってもいいですからやっぱりそれは嫌です
俺がそんなこんなでフリーズしてると、先輩がやれやれと言った風な表情を浮かべ口を開きました。
「別にいいけど」
「え」
俺がもっと詳しくと言おうとすると先輩はふいとそっぽを向いてしまいました。何この人かわえぇ。
「じゃあ何はともあれ称号一つ目、ってことでいいんですかねぇ」
恋人称号獲得しました----------------------------------------
企画サイト『
fluffy』さまに提出
素敵企画ありがとうございました!
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遅くなりましたすみません……
このお題を見たときに称号はあの祓魔師の称号とかける気満々だったのですが、
もっと生かしたかったです。