Story
要するにすきなの


「あのね、奥村君。」


「なんだ?」


「私、奥村君の料理おいしくて好きなんだ」


「マジか!今度また弁当作ってきてやろうか?」


「ありがたく頂きます」


奥村君のお弁当期待ーと笑う彼女。


「それとね、奥村君の寝顔も可愛くて好きなんだ」


「寝顔なんて見せたっけか?」


「だって奥村君寝てるじゃない。たまに、授業中。」


「あー……」


俺が納得したのを確認して話を続ける彼女。


「でも奥村君が真剣な顔してるとことかも好きだよ。もちろん笑顔も」


普段ほめられなれていないので(なにしろ弟がアレだ)ここまで手放しで褒められるとむずがゆい。


「お前俺の事好きだよな」


そのむずがゆさからか、そんな事を言ってしまった。


言った後で、後悔。


「ああああ!!今のは忘れろ!」


でも彼女は特に驚いた風でもなく、


「うん、そうだね」


彼女はそう肯定して更に付け足した。


「要するに、私は君が好きなんだ」



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fluffyさまに提出!
お題:ashellyさま
このお題からだとこういう夢主しか私にはorz
企画元さま、お題サイトさまありがとうございました!

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