Story
帰る前に自分の家の電気がついていた。鍵も開いている。
ちなみに私は断じて一人暮らしだ。
「おかえりー」
「…………はぁ」
笑顔とエプロン姿で私を出迎えたのは折原臨也。ストーカーだ。
「亜琉紀ちゃんため息は駄目だよ。幸せ逃げちゃちゃうよ?
ちゃんとただいまって言おうよ。挨拶重要。」
「挨拶の重要性は認めるがお前は同居人ではないから言う義理はない。
さっさと出てけこのストーカー」
「やだ」
このやり取りは折原が最初に私の家に来た数ヶ月前からずっとだ。
「あ、そういえば何か食べたいものある?」
「なんでだ」
「だって俺亜琉紀ちゃんの主「黙れストーカーが」
「えぇーーー」
「出 て け」
「しょうがないなぁー」
こいつを通報するに至っていない理由は、一応言えば出て行ってくれるところだ。
次の日にはまた居るが。
ちゃっちゃと身支度をすませ玄関に向かう臨也。
「あ、そうだお風呂洗っといたからー」
「余計な事はするな!」
「えー別に使ってないし」
「当たり前だ!」
「じゃあねー風呂ゆっくり入りなよー」
ドアが閉まる。
「…………風呂入るか。」
どうでもいいが晩飯は毎回おいしい。
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主夫臨也の価値についてこの夢主は分かっていない。