呼び捨て

「なんであんた達下の名前で呼び合ってるのよ。しかも呼び捨て」

神木さんに言われてはじめて気が付いた

……なんでだろう!?

いや、雪ちゃんはまだあだ名だからいいとして、雪ちゃんもまださん付けで呼んでくれてるからまだいいとして。

なんで燐のことは、呼び捨てなんだろう。

しかも燐も私のこと呼び捨てだし……

まるで、恋人同士みたいな…………

「って何考えてるの私!」

別に燐は私の事を友達くらいにしか……いやきっと友達にも思ってないし。

そしてヘタにそんなことを考えてしまったせいで、

「明日燐にどんな顔して会おう……」



「そういえばさぁ、兄さんはしえみさんだけ呼び捨てだよね」

「……そうだな」

雪男のせいで、今まで気が付かなかった事に気が付いてしまった。

お互い呼び捨てだとかまるで恋人同士みてぇじゃんか。

しえみがそう思って無くても。

……でも今更呼び方変えるのもなぁ……

というかうっかりそんな事を考えてしまったせいで、

明日しえみにどんな顔して会えばいいのかわからない


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くっつくかくっつかないかでもだもだしてるのが
燐しえの理想



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