競争
「はっはっはー!見たかこれが中年の本気だ!」
高笑いしている虎徹を悔しそうな顔で見るバーナビー
「なんっで……そんな……に……足……速いんですか……」
「街で走り回る楓を一人にさせない為だ!」
楓あいつ好きな店近くに来ると走り出すからなー、と娘の事を話して顔がゆるむ虎徹
「親馬鹿もいいとこですね」
「悪いか!」
「開き直らないでくださいよ」
というか親馬鹿とかそんなことより負けた……中年に負けた……能力使ってない中年に負けた……とぶつぶつ呟くバーナビー
「ばっか俺は昔から競争事には強いんだよ」
「…………」
「んだよその疑わしい目は」
「いえ、なんでもありませんよ嘘だ」
「本音!」
「……僕が虎徹さんに勝てる競技を一つ思いつきました」
「お?」
「虎徹さんの素敵な所を挙げていく競技なら誰にも負けない自信があります」
真顔でそんなことを言うバーナビーに虎徹は顔が赤くなる。
「そんな競技あるわけねえだろ!」
「わかりませんよ」
「バーナビー君、僕がいるよ僕が!」
「スカイハイお前どっから湧いてきた!」
他にも、面白そうな事やってるじゃない!暇だから付き合ってあげるわよ、僕もやる!拙者も!とわらわら集まってくる。
「お前ら道端で騒ぐな」
「細かい事はいいじゃないアントニオカン」
「ネイサン!」
「え、ていうか俺の意向は無視?」
「そんなもん最初から無いですよ虎徹さん」
「えー……」
競争競争
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俺だってバニーちゃんのいいところryとはならなかった。
後競争してない。
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