メリーゴーランド

「燐!メリーゴーランド!」

「へいへい」

「……楽しくない?」

ちょっと心配そうな顔で小首をかしげる俺の彼女。

これを素でやるだとか本当に女子というのは恐ろしいと思うんだ俺は。

いや別に可愛いけども。可愛いからこそそう思う訳であって。

「いや楽しいぜ!超楽しい!でもな、」

「何?」

「メリーゴーランドとかはやっぱ俺みたいにむさい男が乗るのってどうなんだろうな、なんて……?」

「私は特に気にしないけど?」

「だってお前は可愛い女の子じゃねぇか。
……俺もなー雪男みたいに白馬が似合う爽やかイケメンだったらなー」

俺がそういうと鳩が豆食らった?いや違う鳩が豆鉄砲食らったような顔をされた。

「……なんだよ」

「いやね、その、燐の口からそういう言葉を聞いた事がなかった気がして。」

「?」

「だってほら今可愛いって言ったから。」

……ようやく自体が飲み込めた。

「ちょっと!燐顔赤い!私が照れる!」

「言うな馬鹿!」


しばらく二人でベンチに座って落ち着く。

「……そういえばさぁ、さっき雪男ならーって言ってたけど、別に燐も普通にかっこいいよ。奥村先生とタイプの違うイケメンだから気にすることないと思う」

それに仮にイケメンじゃなくても燐は私にもててればいいし、なんてのろけなんだかよくわからない事を真顔で吐くこいつに、

「馬鹿お前顔の赤さ再発しただろ!」

「えっ!?あ、あー……ごめん?」

「ごめんで済むか!」

メリーゴーランド

メリーゴーランド
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ちなみにメッフィーランドではないです



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