惰眠
彼より早く起きてしまったのでとても暇だった、から起こす事にした。
「しーろう」
ぎゅっ☆と鼻を摘む。
数秒後
「おぇっげほっげはっメフィストげほってめぇ……げふっ」
「ははははは無様な顔ですね獅郎!」
「お前のせいだろ!」
咳が落ち着いた獅郎が睨んでくる。
「この私を放っておいて惰眠を貪っているからですよ。」
「んだそりゃ」
「あなたは私より後に寝て私が起きる2、3時間前には起きているべきなんです。」
「暴君!?」
「今更ですか」
ひでーなーと笑う彼。
そんなのもう遠い昔の事で。
「冷たい土の下でよくそんなに寝ていられますね。あなたの神経を疑います。」
私よりさきに寝るなと言ったのに。
「惰眠を貪ってんじゃないですよ。馬鹿。」
惰眠惰眠
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明るくしようと思ったのに。
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