実験台

「ろーっぴぃー」

「………………なんだよサイケ」

「何その間!」

ぶぅ、と膨れるサイケ。をとても面倒くさそうな目で見る六臂

「今日は六臂に質問があるの!」

「何?」

さっさと終わらせろとやさぐれている六臂。

「六臂は、月島の事どう思ってる?」

ぶはっ

動揺ゆえ思い切りむせてしまう六臂。

「なっなんだよいきなり!」

「えーいいじゃんサイケ超気になる」

まっすぐ見つめられてはぐらかせなくなった六臂。

「…………人間なんか嫌いだけど、あいつは、嫌いじゃない」

「はーいデレいただきましたぁ!」

「サイケ死ね」

「ひどっ。……だってよ、月島」

にやりと笑いどこへともつかず呼びかけるサイケ。

げ、という顔をした六臂の前に月島が立ちにへら、と笑いかける。

「えっいや、その、嬉しいですね……俺も六臂さん大好きですよ」

「…………うるさい」

顔を真っ赤にしてそう月島に悪態をつく六臂。

「というかサイケ!騙したな!」

「俺別に月島いないって言ってないし。それに月島だけじゃないし」

こんどこそ固まった六臂の前に出てきたのは、

「津軽デリ男日々也お前らぁ!」

「そう怒るな、六臂。犠牲はお前だけじゃない。」

そう言ったのはちょっと顔が赤い日々也。

隣のデリ男は顔がかなり赤い。

「もしかして、お前も……」

「サイケの実験台にされた。」

被害者意識を共有しているとサイケがにっこり笑って言った。

「やっぱり最後の実験台は臨也君だよね!」

実験台


実験台
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サイケの実験:臨也派生は静雄派生をどう思っているのか



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