才能

「奥村君ってやっぱり頭いいよね」

「こう、クールだし、なんていうか、天才肌?」

「あの年で祓魔師なんてねぇ。しかも祓魔塾の講師も」

「数十年年に一度の天才だ」

僕は天才なんかじゃないのに。

今の僕はちゃんと勉強をしてちゃんとしかるべき努力をした、その結果でしかないのに。
天才なんてそんな、簡単な物言いで片付けないで欲しい。

あくまで僕は、凡人だ。


「おかえり!雪男!」

「ただいま、兄さん」

飯できてるぞと厨房に用意しに行く兄さん。

「雪男最近遅いけど大丈夫かー?」

「仕事が忙しくてね」

「雪男は頑張り屋だからなー。無理すんなよ!」

俺は雪男がすげぇ頑張ってること知ってるからな、なんて言わないでよ兄さん。

「ねぇ兄さん」

「なんだ?」

「ありがとう」

そういうと兄さんは得意げな顔をして笑った。

兄さんのこういう所は、才能だと思う。

才能


才能
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CPとか抜きにして考えるとこんなんが
理想です。



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