ケーキを五等分

ある日、廉造が帰ってくると珍しいことに家にケーキがあった。

「どうしたん?今日別に何の日でもないやろ?」

「柔兄が女の子にもらってきたんやって」

「こんなホールケーキ一人で食えへんからなぁ」

「蝮ちゃんたちにあげたりとかせぇへんの?女の子甘いもの好きやし」

「他の女からもらったもんあげたら殺されるわ、アホ」

「そんなんもわからんから廉造はモテないんや」

「別にモテないわけじゃないですぅー」

「まぁ別に廉造がモテるかモテないかはどうでもいいとして……」

「柔兄!?」

「問題はやな、このケーキ絶対三人で食べきれへん」

「……そうやな」

「え、なんでそんなシリアスになってん金兄も柔兄も」

「親父は食べへんしな……」

「こんな果物こんもりケーキで三等分は無理やな……」

「死ぬなぁ……」

「え、ちょ二人ともぉ?」

「あ、そや廉造、坊と子猫丸呼んできぃ。五等分ならなんとかいけるやろ」

「はいはーい。」

まったく都合のいいときだけこき使いよってほんと鬼畜兄やなぁと呟きながら廉造は二人を呼びに行った

ケーキを五等分

ケーキを五等分
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京都弁がわかりませんごめんなさい



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