火傷

早朝、正十字学園

「……」

むくりと起き上がる燐。そして自分の手や周りを見渡し、

「うっし、今日も大丈夫だな」

と笑う。

「雪男の方にも被害ねぇよなー……?」

焦げだとか火傷だとか。

自分の炎が刀に収まりきらないのはわかっている。

それがふとした弾みで暴発することも嫌というほどわかっている。

もし自分が知らないとき、例えば寝ているときなんかに炎が暴発していたら、

そしてそれが雪男を傷つけていたら。

「……あーやめやめ!歯ぁ磨いて弁当包むか」

しばらく火傷という言葉には敏感になりそうだ。


火傷

火傷
---------------------
雪燐雪燐しくなくてすみませ。



[目次]



第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -