火傷
早朝、正十字学園
「……」
むくりと起き上がる燐。そして自分の手や周りを見渡し、
「うっし、今日も大丈夫だな」
と笑う。
「雪男の方にも被害ねぇよなー……?」
焦げだとか火傷だとか。
自分の炎が刀に収まりきらないのはわかっている。
それがふとした弾みで暴発することも嫌というほどわかっている。
もし自分が知らないとき、例えば寝ているときなんかに炎が暴発していたら、
そしてそれが雪男を傷つけていたら。
「……あーやめやめ!歯ぁ磨いて弁当包むか」
しばらく火傷という言葉には敏感になりそうだ。
火傷火傷
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雪燐雪燐しくなくてすみませ。
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