歩いている

「ごめん!ほんっとごめん!」

「……で、今どこ?」

冷え切った彼女の声が電話口から聞こえる。

「今!今あの……駅」

「遅い」

「本当にごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

彼女がため息を付く気配。

「……あのね、綱吉。よくきいて。走りながら。」

「はい」

「別に私は、綱吉が時間に遅れてもなんとも思わない人種じゃないことは知ってるよ。」

「はい」

「だからね、もうさぁ綱吉は一時間前に着くようにすればいいと思う」

「……今回も三十分前に着くようにきたはずなんだけど」

「だって実際着いてないじゃん」

おっしゃるとおりです

そう話してるうちに待ち合わせ場所近く。

そして駅に向かって歩いている彼女を見つけた。

「ごめんお待たせ!」

そう言って俺は彼女に手を振った。彼女はすぐに気が付いてくれた

歩いている


歩いている
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ツナ夢主はめちゃめちゃできる子な理系女子がいいと思うの



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